2009 Fiscal Year Annual Research Report
数学の問題解決的授業の質が個の解決過程を学習に及ぼす効果の理論的・実践的研究
Project/Area Number |
19530792
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
岩崎 浩 Joetsu University of Education, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (80251867)
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Keywords | 問題解決 / 相互作用 / 数学学習 / 授業研究 |
Research Abstract |
平成21年度前半期(4月~8月)は,研究代表者が中心となり,教授実験IIを計画し,実施した。 教授実験Iは,研究協力校(上越教育大学附属中学校)の1年生1クラスを対象として,正負の数の乗除法の単元において,平成21年5月12日(火)~6月3日(水)の期間に8時間,行った。授業の様子は4台のビデオカメラで記録した。授業者の活動(集団の学習過程)を中心に記録するために教室側面に1台,また,個々の生徒たちの活動の様子,より具体的には,3組の抽出生徒を中心とした活動の様子(個の学習過程)を記録するために3台のビデオカメラを設置して記録した。また、個々の生徒の学習の様子を適宜評価するために、授業の始まりの5分と終了前の5分で自己評価表を記入させた。 平成21年度後期(9月~3月)は、平成19年度に収集し整理してきた教授実験Iのデータを文書化するとともに,授業の主要場面を中心に構造化を行った。同時に、教授実験IIのデータの整理及び文書化も行った。 平成22年3月9日には、岩崎、山田、清水が福岡の都久志会館に集まり、教授実験Iの構造化されたデータを基に、分析の対象と方法について検討を行った。そこでは,「循環性」という概念が授業における集団の相互作用(解決過程)の質を特徴づける視座となりうることが明らかとなってきた。この「循環性」が実現されていると思われる教授実験Iの授業における集団の解決過程とこの学習過程(生徒ペアの活動)との間の関係を調べていくことを年度の課題とした。
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