2007 Fiscal Year Annual Research Report
外国人児童生徒の学習言語能力育成のための測定尺度開発及び教材開発のための研究
Project/Area Number |
19530797
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山本 清隆 Shinshu University, 教育学部, 教授 (50200796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 敏夫 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60145646)
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Keywords | 外国人児童生徒 / 学習言語能力 / 測定尺度開発 / 教材開発 / 国語教科書教材 |
Research Abstract |
今年度は研究の基礎部作りを目標にし、取り組んだ次の事項で一定の成果を挙げた。 1.学習言語能力を測定する尺度を開発するための基礎調査。 1)語彙調査;東京書籍刊行の教科書の教材のデータ入力。全6学年上・下の物語文・説明文教材をすべて入力済み。光村図書・東京書籍の教材データの加工作業(単位切り・品詞付け・語種付け・分類語彙表コーディング)。ただし膨大な量のため、時間的制約があってこの作業は完成には至っていない。 2)文型調査;1・2年生教科書教材の文型パターンの抽出作業。 3)理解力・表現力調査;愛知県知立市知立東小学校にて、リライト教材・ワークシートを用いた授業実践を通し、外国人児童生徒の理解力・表現力を調査。まだ表現力を系統的・客観的に描くための調査項目選定の段階には至っていないが、それを構築するための基礎資料として、外国人児童生徒の具体的な実態把握を行っていった。 2.学習言語能力を向上させることを目的とするスキル教材の開発。 代表者はこれまで蓄積のある光村図書版のブラッシュアップを図った。分担者は主に前述3)の実践の過程で教科書準拠のワークシートを作成していったが、これをスキル教材につなげていくことを模索している。 3.中国教育事情の視察 代表者は、中国帰国者の多い大学所在地・長野県の特性から、中国での教育事情の視察を行った。これは学校現場で起きる異文化間接触の際のトラブルの背景を探るためであり、中国での教育内容・教育方法・教育理念などの調査を行ってきた。 4代表者・分担者間で分析に関する合同の検討会を行い、意思疎通を図った。
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