2008 Fiscal Year Annual Research Report
外国人児童生徒の学習言語能力育成のための測定尺度開発及び教材開発のための研究
Project/Area Number |
19530797
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
中田 敏夫 Aichi University of Education, 教育学部, 教授 (60145646)
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Keywords | 外国人児童生徒 / 学習言語能力 / 測定尺度開発 / 教材開発 / 国語教科書教材 |
Research Abstract |
今年度は代表者の交代もあり,昨年度に引き続き研究の基礎部作りを目標にし取り組んだ。次の事項で一定の成果を挙げた。 1. 学習言語能力を測定する尺度を開発するための基礎調査。 1) 語彙調査;東京書籍刊行の教科書の教材のデータ入力。昨年度の小学校入力に引き続き中学校全3学年の物語文・説明文教材をすべて入力済み。また説明文につき,教材データの加工作業(単位切り・品詞付け・語種付け)を行った。ただし膨大な量のため,時間的制約があってこの作業は完成には至っていない。 2) 文型調査;1・2年生教科書教材の文型パターンの抽出作業。 3) 理解力・表現力調査;昨年度に引き続き,愛知県知立市知立東小学校にて,また新たに刈谷市立かりがね小学校にて,リライト教材・ワークシートを用いた授業実践を通し,外国人児童生徒の理解力・表現力を調査。まだ表現力を系統的・客観的に描くための調査項目選定の段階には至っていないが,それを構築するための基礎資料として,外国人児童生徒の具体的な実態把握を行っていった。 2. 学習言語能力を向上させることを目的とするスキル教材の開発。 前述3)の実践の過程で教科書準拠のワークシートを作成していったが,これをスキル教材につなげていくことを模索している。 3. 台湾教育事情の視察 台湾での国語教育の実態の調査視察を行った。台北市・新竹市の2校に赴き,いわば「あらすじリライト」を導入している台湾での国語教育の方法論を学んだ。また台湾にも増えている外国人児童生徒の状況と対応も現場レベルであったが聞き取り調査を行えた。
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