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2008 Fiscal Year Annual Research Report

アクション・リサーチによる教科学習のための教員研究プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 19530804
Research InstitutionAichi University of Education

Principal Investigator

山田 綾  Aichi University of Education, 教育学部, 教授 (50174701)

Keywordsアクション・リサーチ / 子どもの関係性 / ジェンダー・エクィティ / 教員研修 / 教育実習 / 総合学習 / サブカルチャー
Research Abstract

今年度は、2つを中心に実施した。1つは、日本におけるアクション・リサーチの研究動向と課題を明らかにした。日本ではアクション・リサーチと称する共同研究は、教科の効果的な教え方など、教科の授業改善の取り組みと、教室の中の関係性分析するものに分かれる傾向にある。前者は関係性の視点が希薄で、後者は関係性の分析に止まる傾向もみられる。他方で、子どもの関係性を読み解き、再構築のために学級活動や総合学習を意図的につくりだしている実践例もある。この実情を踏まえ、2つ目の取り組みとして、日本の小学校で試験的にアクション・リサーチを試みた。スウェーデン・ウメオ大学のドクターコースで試みられていたクリティカル・アクション・リサーチ、具体的にはジェンダー・エクィティのためのアクション・リサーチや、教室の民主主義実現のためのアクション・リサーチをモデルとし、子どもの関係性の再構築に取り組んだ。大学院と学部の学生数名が実習生として毎週1日、教室に入り、担任教師と共同で、子どもの行動と関係を分析し、働きかけを試み、効果的なアクションを検討した。子どものトラブルやジェンダー、ストレスに注目し、(1)総合学習での共同する学び、(2)漫画や歌などの子どものサブカルチャーを検討する学び、(3)授業における「発言」について考える学び、(4)コミュニケーションタイムにおける働きかけなどの取り組みを行った。共同の学びが子どもの関係をつくりだし、ジェンダーへの疑問提起が女の子や男の子の行動を変化させるなどの成果が確認される一方、いくつかの課題も確認された。例えば、年間を通して教員・実習生・子どもが身体的暴力などの顕在的トラブル(=男の子)に注目しがちなために、トラブル解決の方法を男の子だけが獲得していき、女の子とそのトラブルが置き去りにされる傾向、学校的価値になじみにいく家庭・地域環境の子どもが置き去りにされがちな傾向などである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] アクション・リサーチによる学びと関係性再構築の試み-トマト学習ブロジェクト(小3)の取り組みを中心に(I)-2009

    • Author(s)
      山田綾, 田中佐季, 渡邊美佳
    • Journal Title

      愛知教育大学教育実践総合センター紀要 第12号

      Pages: 107-116

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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