2007 Fiscal Year Annual Research Report
学習内容についての意味の理解の促進及び数学活用力向上に関する実証的研究
Project/Area Number |
19530819
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
秋田 美代 Naruto University of Education, 学校教育学部, 淮教授 (80359918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 昇 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60221256)
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Keywords | 学習内容についての意味の理解 / 数学活用力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、児童・生徒の学習内容についての意味の理解を促進し、算数・数学を学習や生活等で活用する能力を向上させる学習指導方法を開発することである。平成19年度は、研究実施計画に基づき、「学習内容についての意味の理解」に焦点を当て、教師の指導状況、児童・生徒の学習状況の実態を調査し、教師の指導及び児童・生徒の学習の改善すべき点を明確化した。 実施内容は次の通りである。 (1)日本、タイの教師の指導状況、児童・生徒の学習状況についての調査 日本の教師の指導状況、児童・生徒の学習状況についての調査、タイの「創造性教育」における教師の指導状況、児童・生徒の学習状況についての調査を行った。 (2)教師の指導状況、児童・生徒の学習状況についての関連分析 上述の(1)の調査を分析した。 (3)「学習内容についての意味の理解」に焦点を当てた指導・学習の改善点の明確化 本研究の目的のうち「学習内容についての意味の理解」に焦点を当てて、教師の指導及び児童・生徒の学習の改善すべき点を明確化した。そこでは、算数・数学の授業において、教師、児童・生徒とも新しく学習する内容を既習の内容とうまく関連させることができていないという課題があることが判明した。また、授業の中に児童・生徒が心的に表象しやすい幾何学的イメージを取り入れて、そのイメージを使い学習内容を「言語的・文脈的」に理解させること、及び「体験的・感覚的」に理解させることを図れば、学習内容の意味の理解が促進できると考えられることが判明した。
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Research Products
(2 results)