2009 Fiscal Year Annual Research Report
学習内容についての意味の理解の促進及び数学活用力向上に関する実証的研究
Project/Area Number |
19530819
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
秋田 美代 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (80359918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 昇 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (60221256)
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Keywords | 数学教育 / 算数 / 数学 / 意味の理解 / 活用力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、児童・生徒の学習内容についての意味の理解を促進し、算数・数学を学習や生活等で活用する能力を向上させる学習指導方法を開発することである。平成21年度は、研究実施計画に基づき、開発した学習指導法の有効性の科学的検証に焦点を当てた研究を重点的に行った。研究内容は、次の通りである。 (1) 開発した学習指導方法の活用力の向上に対する有効性の検証 発散的思考を活性化し柔軟性や独創性を高める新しい学習指導方法について、その有効性を検証した。小学校5年生を対象として、発散的思考を活性化する3種類の指導方法を設けて比較実験を行った結果、ローテーションによる方法の発散性、流暢性、柔軟性の平均点は、個人及びグループによる方法の約1.3~2.0倍であること、独創性の平均点は、ローテーションによる方法とグループによる方法がほぼ同じで、個人による方法の約2.8倍であることが判明した。 (2) 学習指導方法の改善 (1)の検証結果を分析し、学習指導方法の改善策について検討した。検討の結果、算数・数学の問題解決のうえで児童生徒がもつ固定観念が活用力・創造性等の発揮の阻害要因になっていることが考えられた。そこで、固定観念を転換する課題の導入を図ることで学習指導方法の改善を図った。 (3) 開発した指導方法と一体化した評価方法の開発 授業において、指導効果を高めるために、評価によって得る「学習の結果についての知識」を児童・生徒及び教師が学習・指導の改善に有効に活用する方法の開発を図った。
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Research Products
(4 results)