2007 Fiscal Year Annual Research Report
技術・情報教育のための情報機器変遷画像データベースに関する実践的研究
Project/Area Number |
19530820
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
菊地 章 Naruto University of Education, 学校教育学部, 教授 (20127822)
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Keywords | 技術教育 / 情報教育 / 情報機器 / データベース / 画像処理 |
Research Abstract |
本研究では、紀元前からの情報機器変遷についての研究を行い、最終的に研究成果を学校教育における情報資質向上に役立てることを目的としている。その中で、技術・情報教育を大局的に捉える「情報機器変遷に関わる基礎研究」と技術・情報教育の普及に関連する「Web環境による中等教育学校への情報発信」に力点を置いている。 平成19年度の研究では、「画像データベースに関わる基礎研究」と「情報機器変遷に関わる情報収集」の一部分について研究を行った。 画像データベースに関わる基礎研究では、画像透かし手法の開発を進展させ、これまで開発してきた説明文章ファイルの画像への埋め込み技術をさらに発展させた。特に、TIFF画像における画像透かし技術の中に視認識回避機構を組み込み、画像透かしを行っても画像の劣化をほとんど感じない画像透かし手法を開発した。さらには新たなタグ情報を構成し、画像劣化を全く伴わない画像透かし手法も開発した。これにより、画像の説明文章を画像そのものに組み入れてデータベース化することが可能となり、画像データベース管理の容易な情報機器変遷データベースを構築することが可能となった。加えてLAMPベースのシステムを構築し、画像内部に埋め込まれている文章のキーワード検索機構を構築し、画像データベース利用が格段に向上した。 情報機器変遷に関わる情報収集については、文字・数字の発達から見た情報機器変遷としての沖縄の藁算を取り上げ、ドイツHNFコンピュータミュージアムでの藁算エプロジェクトに協力して藁算制作についてのコメントを行った。さらに、ドイツ博物館とドイツ技術博物館を訪問し、現存はしていないが最古の機械式計算器と言われるSchickard計算器ならびに世界で初めてのコンピュータと評価されているZuseコンピュータを中心として調査を行い、研究室で復元しているレプリカと比較研究した。
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