2008 Fiscal Year Annual Research Report
技術・情報教育のための情報機器変遷画像データベースに関する実践的研究
Project/Area Number |
19530820
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
菊地 章 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (20127822)
|
Keywords | 技術教育 / 情報教育 / 情報機器 / データベース / 画像処理 / 画像透かし / データハインディング |
Research Abstract |
本研究では,紀元前からの情報機器変遷についての研究を行い,最終的に研究成果を学校教育における情報教育の質向上に役立てることを目的としている。その中で,技術・情報教育を大局的に捉える「情報機器変遷に関わる基礎研究」と技術・情報教育の普及に関連する「Web環境による中等教育学校への情報提供」に力点を置いている。 平成20年度の研究では,「画像データベースのアルゴリズム研究」と「情報機器変遷に関わる情報収集」について研究を行った。画像データベースのアルゴリズムに関わる研究では,これまで開発していた視認識回避領域への画像透かし手法をさらに進展させ,TIFF画像の構造を改良するデータハインディング技術を伴ったアルゴリズムへと発展させた。特に,TIFF画像の中に拡張タグを利用した追加情報ブロックを組み込み,データハインディング技術により画像の劣化が全くない画像透かし手法を開発した。これにより,説明文章と対象画像の両者を同時に管理することなく対象画像のみを管理すればよいテキスト・画像一体型の画像データベース構造を開発した。このとき,LAMPベースのシステムにより画像データベースを構築し,利用者の利用権限に応じた著作権管理機構も組み込んだ。これにより,著作権強度が強くて限定された利用者しか利用できない画像に対しては部外者が見ることができない機構を作り上げることができ,著作権管理が容易な画像データベースとしての機能も持たせることができ,利用性が格段に向上した。また,情報機器変遷に関わる情報収集については,米国コンピュータミュージアムを訪問し,バベッジの階差機関の動画情報や静止画情報を含めて,コンピュータ発達史についての大量の画像情報収集を行った。
|