2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会科における論理的思考力・表現力の育成に関する実践的比較研究
Project/Area Number |
19530840
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
坪井 龍太 Toyo Eiwa University, 人間科学部, 准教授 (30440374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10282782)
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Keywords | 社会科教育 / Language Arts |
Research Abstract |
研究代表者は本研究を開始するにあたり、1995年から2001年まで勤務した東京学芸大学教育学部附属高等学校大泉校舎での帰国子女教育における社会科(公民科)教育実践での「作文教育」のデータ整理を行った。そのデータから、国内文化と異文化の差異を帰国子女がどのように受けとめているかの分析に着手し、「これからの多文化社会における共生のための教育のあり方を考える-海外帰国生へのインタビューを通じて-」(未公刊)を執筆した。なお、データ整理の経過で社会科(公民科)における公共性の概念の再確認が必要であることがわかり、そのために「死の教育と公共性の視点」を執筆した。また、請求した旅費を使用して、8月22日〜28日は北海道、9月2日〜5日は韓国、3月25日〜29日は沖縄のそれぞれアイヌ文化・韓文化・琉球文化の学習状況について、資料収集を行った。その他、関連学会(日本経済教育学会・学校社会学研究会・日本教師教育学会)の大会・シンポジウムに参加し、社会科における論理的思考力・表現力に関する情報収集を行った。 研究分担者は本研究を開始するにあたって、研究の方向性をあらかじめ確認しておくために、日本公民教育学会研究大会において課題研究発表のコーディネータを務めた際に,本研究のアイディアをもとにして発表を行った。また,請求した外国旅費を使用して9月23日から10月1日までの期間アメリカ・ハワイ州に滞在し,カイルア小学校,ワイアルア小学校,プナホウ・スクールにおいて授業観察や学校見学,教師へのヒアリングなどを行うとともに,州教育局(社会科部門,コンプリヘンシブ児童生徒支援システム部門,ランゲージアーツ部門)において資料収集と専門官へのヒアリングを行った。収集したデータを活用して,「多文化社会アメリカにおける『平等保護』のためのアプローチ-多文化教育の『コンプリヘンシブ』概念でみるハワイの教育改革」を執筆した。
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Research Products
(3 results)