2008 Fiscal Year Annual Research Report
英国の市民性教育等の教科と日本の家庭科における環境教育の比較分析
Project/Area Number |
19530847
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
井元 りえ Fukuoka Institute of Technology, 社会環境学部, 教授 (30412612)
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Keywords | 教育学 / 家庭科 / 環境教育 / 英国 / 比較教育 / デザインとテクノロジー / PSHE / 市民性教育 |
Research Abstract |
本研究は、英国の「デザインとテクノロジー(Design & Technology)」及び「PSHEと市民性教育(Personal, Social & Health Education & Citizenship)」(以下は邦訳で表記する)における環境教育の学習内容と学習方法を詳細に分析し、日本の小・中・高の家庭科における「消費生活と環境」の領域の学習内容と学習方法と比較することを通して、今後の日本の家庭科教育における環境教育のあり方を考察し、提案することを目的としている。 平成20年度の研究成果は以下の通りである。 7月の「第21回国際家政学会世界会議2008」において、E-bookに、研究成果の一部を論文"Education for Sustainable Consumption in Home Economics in Japan: Focus on Energy Study"として掲載した。なお、その概要について同学会においてポスター発表を行った。さらに、8月には、その会議で得られた知見について、「国際家政学会における「持続可能性と消費」に関する論点」というテーマで(社)日本家政学会家政学原論部会夏期セミナーにおいて発表した。 3月にはイギリスの環境教育に関する実態調査を行った。ロンドン市立大学のマーティン・カラール教授(Prof. Martin Caraher)及びアニー・シーリー氏(Ms. Annie Seeley)と、最近の環境教育研究に関する意見交換をした。また、平成19年度に訪問したデダム小学校を再訪し、授業の観察調査を行い、エコスクール活動について教師にヒヤリングを行った。また、ロンドン科学博物館と大英博物館に赴き、環境教育プログラムについて調査を行った。そして、データの分析と考察を行った。その成果は、平成21年6月の日本家庭科教育学会で発表予定である。
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Research Products
(3 results)