2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530851
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
望月 謙二 Okinawa International University, 総合文化学部, 教授 (30370068)
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Keywords | PBL / コミュニケーション / ポートフォリオ / 地域 / パネルディスカッション |
Research Abstract |
まず、二つの高等教育機関において、PBLの導入状況や評価方法について、実際の授業参観や事情聴取による調査研究を行った。一つ目は金沢工業大学である。金沢工業大学においては「特色ある大学教育支援プログラム」に「学ぶ意欲を引き出すための教育実践KITポートフォリオシステムを活用した目標づくり」が採択されている。この「KITポートフォリオ」は、PBLにおける優れた評価方法として注目できるものであり、特にコミュニケーション指導における評価にも大きな成果をもたらすと考えられる。二つ目は同志社大学である。「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択された「学びの原点-プロジェクト型教育の挑戦!!-地域・社会が学生を育てる-」における実践の中で強調されている評価は、あくまでも地域・社会からの評価であり、その評価が学生の意欲と能力を育てていくことが明らかになりつつある。チーム学習を基本とするPBLの評価としてこれから幅広く導入していくべきだと考えられる。 次に沖縄工業高等専門学校における国語の授業実践において、パネルディスカッションをPBL形式の授業で行ってみた。詳細は小論「PBLを導入した国語の授業II-パネルディスカッション」(『高専教育』第32号)に明らかにしたが、授業の初めに詳細な評価方法を学生に示すことで、学生の活動が活発になることが分かった。リーダーの決め方から話し合いの仕方、報告書の作成の仕方等までの細かい評価方法を授業の最初に示すことで、学生たちの具体的目標となったのではないかと考えられる。
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