2008 Fiscal Year Annual Research Report
児童生徒の社会的能力育成を目指すカリキュラム開発に関する研究
Project/Area Number |
19530853
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
名取 一好 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (70026623)
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Keywords | 児童生徒 / 社会的能力 / カリキュラム / キャリア教育 / 体験学習 / サービスラーニング / コンテクステュアルラーニング / アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
本研究は、わが国をはじめ、諸外国における児童生徒の社会的能力育成を軸としたカリキュラム開発の動向、これらの能力育成のための具体的な学習活動、カリキュラム上の位置づけ、課題等を様々な報告書の分析や現地調査を通して明らかにするとともに、わが国の学校教育における児童生徒の社会的能力育成のためのカリキュラム開発の視点を提供することを目的としている。 平成20年度は、各研究計画に従って調査研究を行い以下のような結果が得られた。 1.児童生徒の社会的能力育成は、わが国のみならず先進諸国や近隣諸国においても学校教育における重要課題であり、キャリア教育などの場で様々な試みがなされていることが認められた。 2.前年度に引き続き、アメリカ合衆国におけるサービスラーニングやコンテクステュアルラーニングに関する報告書の一部を翻訳するとともに、全米各地において実施されている技術リテラシーに関する取り組みの現状等についての資料の収集整理を行った。その結果、多くの州で児童生徒の社会的能力育成を目指した取り組みが行われ、一定の成果を挙げていることが多くの報告書で見られた。 3.わが国においても、社会的能力育成を目指した取り組みとして、小学校における林業・農業体験学習、中学校におけるキャリア教育や技術・家庭科のものづくり学習などが行われ、多くの成果をあげていることが認められた。
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