2008 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害者のコミュニケーション支援-コンサルテーションとその評価システムの開発-
Project/Area Number |
19530854
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
宮崎 眞 Iwate University, 教育学部, 教授 (60361036)
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Keywords | 知的障害 / 自閉症 / コミュニケーション行動 / コンサルテーション / 特別支援教育 / センター的機能 / 指導計画 / 巡回相談 |
Research Abstract |
1. 具体的成果 昨年度, コミュニケーション(社会的スキルも含む)に関するコンサルテーションのマニュアル案を作成した。そこで, 今年度は, 1) 特別支援学校および本大学臨床指導場面で, コンサルテーションマニュアル案を活用し, コミュニケーション(社会的スキルを含む)の指導を実施した。 2) コンサルテーションマニュアルを活用して作成した指導計画に基づき, コミュニケーション(社会的スキル)の指導を行い, その経過を本学部紀要や学会の年次大会にて発表した。 3) 平成20年度末に, コミュニケーション(社会的スキルを含む)のアセスメント, 指導目標の設定, 指導計画の立案, 評価を含むマニュアルを科研費報告書「発達障害者のコミュニケーション支援-コンサルテーションとその評価システムの開発-」として冊子にまとめ, 公表した。 2. その意義・重要性等 特別支援学校が地域のセンター的機能を果たすことが制度化された今日、コンサルーションが注目されている(加藤・大石, 200)。このように需要が高まる中、優れたコンサルテーションの解説書が出版され(加藤・大石, 2004やSheridan & Kratochwill, 1996), この領域の研究と実践が活発化された。しかし、これらの解説書は困った行動などの問題解決が中心となっており、その他のニーズに対応するために多様なコンサルテーションモデルが今後開発され必要がある。 本研究は, コミュニケーション(社会的スキルを含む)に特化した新たなコンサルテーションマニュアルを作成し, そのマニュアルを応用した指導実践を含めた報告書を作成した。特に, 本研究では, 初期コミュニケーションのアセスメントの書式を公表した。特別支援教育の領域におけるコンサルテーションの重要性に鑑み, このような試行が積み上げられる必要がある。
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Research Products
(4 results)