2008 Fiscal Year Annual Research Report
日常生活で携帯電話を活用した発達障害児の自立支援の研究
Project/Area Number |
19530875
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉松 靖文 Ehime University, 教育学部, 准教授 (50243861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 健史 情報通信研究機構, 宇宙環境計測グループ, グループリーダー (20274342)
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Keywords | 発達障害 / 携帯電話 / 時間管理 / 自己管理 |
Research Abstract |
発達障害児は,メタ認知の発達や時間の概念の発達につまずきが見られることが多い。そのため自己管理や時間管理に困難を示すことがしばしばである。本研究では,カレンダ・スケジューラ・タイマー・絵カードの機能を持つ統合的な時間管理支援システムRAINMAN Toolkitの一部として,携帯電話版のシステムの開発を行った。パソコン上で作成したスケジュールを携帯電話に転送することによりパソコンやインターネットがない状態でもパソコン版と同様のインターフェースでカレンダやスケジューラ,タイマー,絵カードの利用を可能にした。そのため,外出先などでの利用が可能となった。また,パソコン版では,画像・文字および音声を用いたインターフェースであったため,学級集団などにおいては学級全体の活動においては効果的であったが,個別的に利用することが困難であった。そこで,携帯電話の機能の一つであるバイブレーション機能を実装した。この機能により,集団において周りに影響を与えることをほぼなくした状態で,個別にスケジュール等の通知・確認が可能になった。 2009年度中にau社製の携帯電話の多くで一般の利用が可能になる予定であり,パソコン版とともに今後,より多くの発達障害児や知的障害児の時間管理・自己管理支援に用いられることが期待される。
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