2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19540241
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
亀野 誠二 Kagoshima University, 理学部, 准教授 (20270449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
面高 俊宏 鹿児島大学, 理事 (50129285)
今井 裕 鹿児島大学, 理学部, 准教授 (70374155)
|
Keywords | プラックホール(進化,連星) / ジェット / 活動銀河核 / 電波干渉計(VLBI,VERA,VSOP) / 質量降着 |
Research Abstract |
本研究の目的は、活動銀河核(AGN)に存在すると期待される連星ブラックホールを探査することである。AGNの大質量ブラックホールが中小質量ブラックホールの合体によって形成されたという仮説が正しければ、合体の最終過程に連星ブラックホールとなるはずである。その検証には、ジェットの噴き出す方向が歳差や軌道運動の光行差でうねる現象を観測すればよい。この目的で、双極ジェットを持つAGNを3天体、VERA(天文広域精測望遠鏡)を用いて2年に亘り6回モニター観測した。そのうち初期の4回について痛析が終了している。M84,NGC4261の2天体については、これまでに有意なジェット噴出方向の変化は月られていない。Cygnus AについてはS字対称のジェット噴出方向の変化が見られた。これは歳差運動に起因する運動と見られる。歳差運動の周期から降着円盤にかかるトルクを推定し、振れ角から降着円盤に対するトルク源(連星ブラックホール)の方向を推定した結果は、現在投稿論文にまとめている。同様の手法で、NGC1052および3C380についてもS字対称を示すジェットの歳差運動を測定しており、これらの結果もまとめている。5天体についてジェットの運動を詳細に調べたが、C字対称(軌道運動による光行差)を示すジェットは見つからなかった。
|
Research Products
(3 results)