2007 Fiscal Year Annual Research Report
大域的に非自明な漸近平坦性をもつ高次元ブラックホール
Project/Area Number |
19540305
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
石原 秀樹 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (80183739)
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Keywords | black hole / general relativity / higher dimensions / unified theory / Kaluza-Klein theory / string theory |
Research Abstract |
1.重力インスタントン上のブラックホール 4次元の重力インスタントン解であるTaub-NUT解およびEguchi-Hanson解を基底空間とした5次元多体ブラックホール解を構成した.宇宙項を用いることによって、これらのブラックホールが合体する過程を表す厳密解を導き、地平線のトポロジーが変化する過程を具体的に提示した. 2.Kaluza-Kleinブラックホールの熱力学 コンパクト化された余剰次元をもつブラックホールでは、余剰次元方向の「張力」を一つの熱力学量とする理論の定式化が可能であることがわかった.また、Abbot-Deser質量、Komar質量、Hawking-Holowitz質量など、異なる定義の質量は、余剰次元のサイズと「張力」に対するルジャンドル変換で結ばれることがわかった. 3.Kaluza-Kleinブラックホール解の安定性 余剰次元がファイバーバンドル構造をもつKaluza-Kleinブラックホール解の線形摂動を解析し、このブラックホールが安定であることを示した.
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Research Products
(17 results)