2008 Fiscal Year Annual Research Report
大域的に非自明な漸近平坦性をもつ高次元ブラックホール
Project/Area Number |
19540305
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
石原 秀樹 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (80183739)
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Keywords | black hole / general relativity / higher dimensions / unified theory / Kaluza-Klein theory / string theory |
Research Abstract |
1.漸近的に平坦なブラックホール解を歪ませることによって,コンパクトな余剰次元をもつKaluza-Klein型の漸近構造をもつブラックホールを構成する手法を用いて,ブラックホールと宇宙が回転している性質をもつKaluza-Klein-Kerr-Godel解を構成した. 2.歪んだホライズンをもつKaluza-Kleinブラックホール解の摂動を考え,準固有振動を数値的な方法で求めた.その結果,この解が安定であること,4次元ブラックホールと異なる固有振動をもつこと,がわかった.このことは,余剰次元の検証に対する第1歩になり得る. 3.4次元時空や5次元時空におけるNambu-Gotoストリングの古典解を幾何学的な対称性を課すことによって系統的に構成する方法を研究した.これによって,5次元Anti-deSitter時空,4次元Minkowski時空中の対称性をもったストリング解がすべて分類され,4次元Minkowski時空においては,その解がすべて求められた.
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Research Products
(12 results)