2008 Fiscal Year Annual Research Report
フラックスコンセントレータ型高磁場ソレノイドの横方向磁場成分補正の研究
Project/Area Number |
19540320
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
紙谷 琢哉 High Energy Accelerator Research Organization, 加速器研究施設, 准教授 (20211857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 哲 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00150011)
横山 和枝 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教 (70391711)
菊池 光男 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (60161428)
三増 俊広 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教 (00229791)
多和田 正文 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教 (30300677)
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Keywords | 加速器 / 陽電子 / ビーム収束 |
Research Abstract |
平成20年度の研究成果として、フラックスコンセントレータの横方向磁場成分の大きさは、中心部コイルと外周部の磁気シールドのすきま寸法、形状に敏感であることが分かったので、ロシアのBINP研究所で製作されるプロトタイプ次号機の結果を参考とすることとした。そして平成20年5月に彼研究所を訪問し、このプロトタイプ次号機の磁場分布測定結果について議論を行った。結果として、このすきまを極力小さくすることにより横方向磁場成分を3分の2程度に軽減することができることがわかった。しかしながら、機能上コイルと外周部は絶縁されている必要があるために、このすきまを無くすることはできない。このため、それ以外の部分の形状等の工夫により横方向磁場成分を減らす必要があることがわかった。また、磁場分布の詳細なシミュレーションを行うためには、実機或いは同等のプロトタイプの詳細な磁場分布測定を行うことが重要であることがわかった。この結果については平成20年6月に広島で行われた国際会議Posipol-2008ワークショップにおいて、フラックスコンセントレータ開発の現状として報告を行った。また、ロシア製のフラックスコンセントレータのプロトタイプを借用することができることになったので、それをサンプルとして磁場分布の測定を自動で行うための可動ステージのシステム、時間的に変動する磁場の強さに応じて起電力を発するピックアップコイルの開発を行った。
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