2008 Fiscal Year Annual Research Report
準包接水和物結晶核生成のメモリー効果発現機構の解明
Project/Area Number |
19540334
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
島田 亙 University of Toyama, 理工学研究部(理学), 准教授 (70401792)
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Keywords | Clathrate Hydrate / 核生成 / メモリー効果 |
Research Abstract |
実験装置の一部改良を行い、準包接水和物結晶の核生成時におけるメモリー効果の発現状況を観察した。昨年度の20wt%水溶液に加えて,本年度は40wt%水溶液でのメモリー効果の有効温度、およびその発現確率の測定を行った。水溶液濃度40wt%は、水溶液での水:TBABの比率と、包接水和物結晶での水:TBABの濃度が一致する「調和融点」が実現する。このときの温度は12℃である。この調和融点においては、結晶の成長および解離とも濃度変化が伴わないため,核生成、およびメモリー効果発現に対して有効ではないか、という議論がこれまであり、核生成およびメモリー効果発現確率の測定を行った。 実験の結果、水溶液濃度40wt%が核生成に特に有効であることはなく、20wt%での核生成と確率的にはそれほど変化しないことが明らかになった。また、メモリー効果に対しても特に40wt%での場合に発現確率が高いとは言えなかった。 これらの研究結果は,学会発表で公表した。
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Research Products
(4 results)