2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19540371
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
岸根 順一郎 Kyushu Institute of Technology, 工学研究院, 准教授 (80290906)
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Keywords | カイラル磁性体 / スピントロニクス / 異常ダイナミクス / スピンウィグナー結晶 / 非線形磁化 / 巨大応答 / 液晶とのアナロジー / 磁気光学効果 |
Research Abstract |
「スピン位相制御とスピンカレント」を中心としてカイラル磁性体に潜む豊かな物理を探り出し、磁性物理の新領域を開拓するとともにスピントロニクス分野にも波及効果のある研究を推進することが本研究計画の目的である。昨年度最大の成果は,スピンカレントを駆動する新たな方法としてスピン偏極電流を活用できることを明らかにした点である。これは、カイラル磁性体がスピントランジスタとして活用できることを示したもので、スピントロニクス典型物質としてのカイラル磁性体の潜在的機能を明らかにしたことになる。また、この場合に情報転送の担い手となるカイラルソリトン格子と呼ばれる位相秩序状態の物性を詳しく調べた。この結果、電子スピン共鳴実験を通してソリトン格子フォノン共鳴が検出されるべきことを明らかにした。これらの結果は、現在実験研究者の手によって検証を待つ段階である。
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Research Products
(6 results)