2010 Fiscal Year Annual Research Report
アト秒レーザーパルスを用いた超高速原子過程の実時間分析と制御
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19540416
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| Research Institution | The University of Electro-Communications |
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Principal Investigator |
森下 亨 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (20313405)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 信一 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (60210902)
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| Keywords | 強レーザー / アト秒 / 電子相関 / イメージング |
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| Research Abstract |
相関の強い多電子原子のレーザー場中での実時間ダイナミクスを見通しよく記述するため,"時間依存超球座標緊密結合(TDHSCC)法"の計算コードの改良を行い、それを用いて高強度レーザー場中の多電子相関についての研究を行った。VUV自由電子レーザーによって得られる高強度超短レーザーパルス照射によるHe原子の多光子イオン化光電子スペクトルの実験データと比較して非常に良い一致を得た。多光子イオン化過程のレーザーの強度依存性、中心波長依存性、パルス幅依存性を調べることにより、1電子励起状態を経由する多光子吸収によって、電子相関の強い2電子励起状態を効率的に生成することが可能であることを見出した。また、1電子励起状態を経由する多光子吸収によって生成される2電子励起状態からなる波束の時間発展を吟味し、その実時間分析に関して考察を行った。
関連する研究として,高強度超短XUVレーザーパルス照射による多光子吸収2電子イオン化過程について、1次元模型を使って分析を行い、イオン化スペクトルの構造と2電子イオン化ダイナミクスについて吟味した。逐次イオン化過程において,後からイオン化した電子が先にイオン化した電子に空中衝突するという新奇な現象を発見し,学術論文として発表した。
また,強レーザーによって誘起される再衝突電子パルスを利用した原子・分子のイメージングに関する考察を行い,学術論文として発表した。また,アイディアの一部は特許として申請した。
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