2008 Fiscal Year Annual Research Report
比抵抗-地震波速度同時解釈による物質インヴァージョン手法の開発
Project/Area Number |
19540442
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上嶋 誠 The University of Tokyo, 地震研究所, 准教授 (70242154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 愛太郎 東京大学, 地震研究所, 助教 (20359201)
小河 勉 東京大学, 地震研究所, 助教 (00345175)
武井 康子 東京大学, 地震研究所, 准教授 (30323653)
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Keywords | 地球内部構造 / 比抵抗 / 地震波速度 / 地震電磁気同時解釈 / 物質情報抽出 |
Research Abstract |
1)インヴァージョンコードの開発で検討したボーザングコア実データに基づく地震波速度-比抵抗相関関係を制約条件として地震波速度,比抵抗構造を同時に求めるインヴァージョンコードの開発を行った.地震波速度,比抵抗インヴァージョンともに2次元問題を扱い,前者については震源も2次元面内にある問題を扱い,後者については3次元性の存在に強いとされるTMモードのインピーダンスを扱うものとした.まず,個々の独立したインヴァージョンから,地震波速度,比抵抗のそれぞれのインヴァージョンの感度特性を明らかにした.次に,物質特性を考慮して地震波速度,比抵抗同時シンセティック構造モデルを作成し,開発した同時インヴァージョン手法の適用を試み,同時インヴァージョンを行う利点や改良すべき点の検討を行った. 2)比抵抗・地震波速度-「物質・状態」依存性の導出従来より広く用いられてきた固液2層からなるブリックレイヤーモデルには,個々の直方体エレメントの側面からの電流漏れを許さないという近似が適用されていた。この近似の精度の検証と,物質モデルに基づくバルク比抵抗計算法を確立するため,この近似を入れない解を導出した.一方,新潟県中越地域における6km級の大深度ボーリングコア地震波速度・比抵抗検層データを調べ,現実に地下において地震波速度と比抵抗の間に成立する相関関係を調べ,その相関が成立する原因を考察した.また,ここで得られた相関関係を,1)における同時インヴァージョンにおいて制約条件として組み込むこととした.
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Research Products
(4 results)