2007 Fiscal Year Annual Research Report
国際測地VLBI網e-VLBIによる高精度化の基礎技術開発
| Project/Area Number |
19540445
|
|---|
| Research Institution | Gifu University |
|---|
Principal Investigator |
高羽 浩 Gifu University, 工学部, 准教授 (90293539)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 則幸 国立天文台, 水沢VERA観測所, 教授 (90214618)
日置 幸介 北海道大学, 理学研究科, 教授 (30280564)
須藤 広志 岐阜大学, 工学部, 助教 (70362176)
河野 裕介 国立天文台, スペースVLBI推進室, 助教 (00370106)
|
|---|
| Keywords | 測地 / 電波望遠鏡 / e-VLBI |
|---|
| Research Abstract |
平成19年度は、以下の整備・開発・研究を行った。当研究課題の達成に向けて順調に進んでいる。
1.岐阜大学11m電波望遠鏡の整備
・22GHz帯受信機の整備を行い、信号レベルを最適化した
・強度校正装置を整備し、システム雑音温度の自動測定を可能にした
・VLBI用の超高速A/D変換器を用いた分光計を開発し、ポインティングの高精度化を実現した
2.e-VLBI試験観測
情報通信研究機構・鹿島34m電波望遠鏡および山口大学32m電波望遠鏡とe-VLBI観測を行い、2Gbpsのデータレートで安定してフリンジを検出することに成功した。平成19年9月に岐阜大学で開催した日本天文学会2007年秋季年会では、山口大学32m鏡とのe-VLBI観測のデモ観測を行い、学会参加者に公開した。
3.測地VLBI観測
国立天文台VERAプロジェクトの20m電波望遠鏡と22GHz帯による測地VLBI観測を行い、測地解の導出に成功した。VERAプロジェクトの電波望遠鏡は光回線で接続されていないため、この観測では岐阜大学から国立天文台三鷹に2Gbpsで伝送したデータをデジタルフィルターを用いて1Gbps化し、VERAプロジェクトで用いているレコーダーに記録する方法採用した。
|
