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2007 Fiscal Year Annual Research Report

斜面上を流れる深層流の力学的考察とパラメータ化の研究

Research Project

Project/Area Number 19540456
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

藤尾 伸三  The University of Tokyo, 海洋研究所, 准教授 (00242173)

Keywords海洋物理 / 地球流体力学 / 深層流 / 海溝
Research Abstract

本研究は,日本海溝など急斜面を持つ深海底上で観測される強い海流の形成・維持機構を数値実験により明らかにし,気候モデルなど細かな海底地形を解像できないモデルでもその海流を再現できるようにパラメータ化を行なうことである。
19年度は,計画年度の1年目であり,主にモデルの作成と検証を行なった。本研究では,力学的に整合的で急斜面地形を高い分解能で表現できる等密度面モデルを用い,さらに、Arakawa and Hsu(1990)のスキームを導入することで等密度面と海底面との交差を表現することとしており,そのようなモデルを作成した。そして,自作のモデルを検証するため,Haidvogel and Aikemann(1988)の結果と比較を行なった。彼らは大陸棚上において海底地形の非線形効果によって周期流が平均流を作る数値実験を異なるいくつかのモデルを用いて比較し,モデルによって大きく結果が異なることを示した。今回,作成したモデルは彼らが妥当とする範囲内にあり,非線形作用がうまく再現でくることが確認された。
20年度では,日本近海の現実的な海底地形と風応力を与えて,観測される深層流が海溝斜面上に再現されるかどうかの数値実験を行なうため,その準備として,データセットの整備を行なった。海底地形は緯度・経度2分格子によるetopo2で与え,2006年度に改訂されたバージョンを用いた。本研究ではetopo2の格子をそのまま用いる。また,風はNCEP version 2とするが,モデルの格子に比べて粗いため,2次元スプライン補間により内挿を行なうこととした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] LADCP反射強度データの水塊分析への利用2007

    • Author(s)
      小牧加奈絵・川辺正樹・藤尾伸三
    • Organizer
      日本海洋学会秋季大会
    • Place of Presentation
      沖縄県・琉球大学
    • Year and Date
      2007-09-28

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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