2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19540471
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
村田 功 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (00291245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 均 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (50298741)
笠羽 康正 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10295529)
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Keywords | 環境変動 / 超高層大気環境 / 気象学 / オゾン |
Research Abstract |
昨年度に、新たに開発するスペクトル取得型光学オゾンゾンデの基本設計や一部の基板製作は終了したため、今年度は実際に観測する装置の製作を始めた。今年度は申請していた宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部の気球実験は不採択であったため、当初予定していた試験観測は出来ないことになったが、その分時間をかけて検討しながら製作を進めた。新しい観測器の性能を検証するためには現有のフィルター式光学オゾンゾンデとの同時観測が必要であるので、両者の光学系部分を同じ装置内に配置し、気温・気圧・GPS位置測定部等を共用する観測器を設計することとし、その仕様に合わせたデータ送信基板等を製作した。また、光ファイバーによる太陽光受光部は、昨年度にケースの縁の部分が入射光を遮る問題があったため、新たに改良版を設計・製作した。これを用いて太陽光の入射角依存性を測定し、特性が大幅に改善されたことを確認した。これまでの光学オゾンゾンデの観測結果を含めた研究成果の発表のため、村田がノルウェーで開催された国際オゾンシンポジウムに参加し発表した。また、21年度に気球観測を行うため宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部の気球実験の申請を行った。
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