2007 Fiscal Year Annual Research Report
誘導体化機能を複合一体化した細繊維充填型マイクロ試料前処理ニードルの開発
Project/Area Number |
19550086
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
齊戸 美弘 Toyohashi University of Technology, 工学部, 助教 (00303701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神野 清勝 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60124731)
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Keywords | 試料前処理 / マイクロ化 / 細繊維 / ニードル / 誘導体化反応 / 抽出 / 分離分析 / ガスクロマトグラフィー |
Research Abstract |
本研究では,アルデヒド類に代表される室内環境中の各種揮発性有機化合物の微量分析に有効な,新規試料捕集、前処理用の針型デバイスを開発することを目的としている。特殊な形状を有する針の内部に,数百本の耐熱性合成細繊維を針の軸方向と平行に,均一に充填することにより,針内の通気性を制御した上で,繊維表面に被覆したポリマー層で必要な誘導体化反応を進行させることが可能である。初年度である平成19年度は,以下のような研究項目について検討した。 1.各種合成繊維の性能評価 各種合成繊維の耐熱性・機械的強度等について評価するとともに,最適な耐熱性細繊維を決定した。この際,単に優れた耐熱性だけでなく,実際の注入口で想定される高温気体状有機化合物への耐性も考慮しながら,耐有機溶媒性、耐薬品性を併せ持つ,最適な合成繊維を選定した。 2.繊維充填条件の最適化と被覆液相の比較 上記耐熱性、耐薬品性評価と同時に,通気性を十分に考慮しながら,針デバイスへの細繊維の最適充填条件,あるいは反復使用する際の耐久性等についても検討するとともに,細繊維表面に施すコーティングの性能比較を行なった。 3.誘導体化反応手順の検討 誘導体化試薬として第一選択とするDNPHを用いた誘導体化反応について検討した。試料採取前のコンディショニング,試料採取,そして分析装置注入までの各種実験パラメーターを最適化した。 なお,本年度の研究成果については,以下に示す論文にて発表している。
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Research Products
(3 results)