2007 Fiscal Year Annual Research Report
親水性相互作用型液体クロマトグラフーによる糖鎖の超高性能分離法の開発
Project/Area Number |
19550088
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
池上 亨 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 准教授 (20301252)
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Keywords | シリカモノリス / 親水性相互作用型クロマトグラフィー / 重合修飾法 / 未修飾糖 / HILIC-ESI-MS |
Research Abstract |
従来より相比の大きいシリカモノリスキャピラリーカラムを、ポリアクリルアミドを重合修飾した。線速度1〜7mm/secの条件下で、理論段高7-20μmが達成された。これは従来のHILIC型カラムでは達成できなかった分離性能であり、相比の大きいシリカモノリスキャビラリーカラムの利点が証明された。20MPa以下でkinetic plot analysisを行ない、このHILIC型モノリスカラムが粒子充填型カラムの3倍速い分離を提供可能なことを示した。このカラムと質量分析装置を結合した系を川いて、高速・高性能で未修飾の糖の分離を達成した。シングルMSフルスキャンモードでは、200ピコグラムの糖を分離検出可能であることを示した。また、特定のイオン化反応をモニターした場合、非還元糖の検出限界がフェムトモルからアトモルであることを示した。この系をトウモロコシやシロイヌナズナの抽出物中の二糖の分析に適用し、存在量の小さい糖の分離と検出に成功した。ここでは、今回開発したカラムの高い分離性能に基づく大きなピークキャパシティが証明できた。 また、シリカモノリスキャピラリーカラムにアクリル酸を重合修飾して調製した親水性相互作用型(HILIC)カラムの性能を評価した。重合修飾後も多孔性モノリスの特徴である高い液体透過率を示した。理論段高も最高性能で10ミクロン以下を達成した。カラム通過時間が20秒の分離で理論段数1万段を達成すると共に、ペプチドの分離において10分間でピークキャパシティ100程度を実現した。HILICでも逆相型と同程度の分離性能が達成可能であることを示した。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] Monolithic silica capillary columns for ultrahigh efficiency separations.2007
Author(s)
Horie Kanta, Miyamoto Kosuke, Hara Takeshi, Kobayashi Hiroshi, Morisaka Hironobu, Tokuda Daisuke, Koduki Kodai, Makino Satoshi, Nunez Oscar, Yang Chun. Ikegami Tohru, Tanaka Nobuo.
Organizer
31st International Symposium on High-Performance Liquid Chromatography and Related Techniques (HPLC 2007)
Place of Presentation
Ghent市 (ベルギー王国)
Year and Date
2007-06-18
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[Presentation] High-efficiency liquid chromatographic separation utilizing long monolithic silica capillary columns2007
Author(s)
Miyamoto Kosuke, Hara Takeshi, Kobayashi Hiroshi, Morisaka Hironobu, Tokuda Daisuke, Horie Kanta, Koduki Kodai, Makino Satoshi, Nidiez Oscar, Yang Chun, Ikegami Tohru, Tanaka Nobuo
Organizer
30th International Symposium on Capillary Chromatography
Place of Presentation
大連市(中華人民共和国)
Year and Date
2007-06-05
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