2008 Fiscal Year Annual Research Report
溶媒抽出試薬担持型機能性シリカゲル分離材の分離能向上機能の解明
Project/Area Number |
19550093
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Research Institution | Hokkaido Pharmaceutical University School of Pharmacy |
Principal Investigator |
國仙 久雄 Hokkaido Pharmaceutical University School of Pharmacy, 薬学部, 教授 (10251571)
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Keywords | 多孔質ケイ酸塩 / 表面修飾 / 溶媒抽出 / 分離試薬 / 選択性 / 細孔効果 |
Research Abstract |
シリカゲル表面にアルキル鎖を表面修飾し、抽出試薬を吸着担持した機能性シリカゲル分離材の金属イオンへの分離能は、溶媒抽出法と比較して優れていることを報告した。溶媒抽出用試薬を同様の分離材として表面処理を行わずにシリカゲルやガラスビーズに直接吸着担持したものが報告されているが、表面処理を行った分離材は表面処理をしない分離材と比較して以下のような特徴を得ている。 ●金属イオンの捕集能力は同レベルである。 ●金属イオンの分離能力が優れている。 ●吸着担持した抽出試薬の剥離が無く、耐久性と再現性が優れている。 本研究では、これらの特徴の中の選択性発現機構解明に関する詳細な検討を行うことを目的とする。申請者は、金属イオンの選択性が向上する理由を、シリカゲルの細孔効果であると推定し、この選択性発現機構を明らかにすることを目的として検討を行った。 以下に申請の際に掲げた本年度検討予定項目とその成果を示す。 1.分離材の合成と分離能の確認 細孔を有するメソポーラスケイ酸塩および、細孔の無いガラスビーズにそれぞれ表面をオクタデシル基で修飾し、抽出試薬を吸着担持し、分離材の合成を行った。 2.金属イオンの捕集能と分離能の確認 遷移金属イオンの吸着実験を行い、吸着能および選択性を検討した結果、シリカゲルの場合とは異なり、溶媒抽出法と比較して顕著な選択性の向上は見られなかった。
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