2009 Fiscal Year Annual Research Report
高官能基選択的な有機還元剤の開発とそれを用いる還元的分子変換反応の開発
Project/Area Number |
19550108
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒星 学 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (30242316)
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Keywords | ビオロゲン / 有機還元剤 / 有機電解 / 炭素-炭素結合形成 / 水 / イオン液体 / パラジウム |
Research Abstract |
種々のビオロゲン誘導体(1,1'-ジ置換4,4'-ビピリジニウム,V2+)を合成し,これらの酸化還元挙動について精査し,V2+が二段階の可逆的な一電子還元(V2+→V+.,V+・→V0)を受けること,V0が亜鉛に匹敵する還元力を持っことを明らかにした。ビオロゲンを電解還元して生じるV0を有機還元剤とする,パラジウム触媒によるハロゲン化アリールの還元的カップリング反応(2Ar-X→Ar-Ar)を開発した。ビオロゲンのN上の置換基を適宜選択して,有機溶媒,イオン性液体,水などさまざまな媒体中で機能する有機還元剤を開発した。さらに,N-置換ピリジニウム塩を電解還元して生じる有機還元剤が同様の反応を進行させることを見つけた。
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Research Products
(5 results)