2009 Fiscal Year Annual Research Report
第四級アンモニウム塩型光学活性高分子の合成と不斉反応への応用
Project/Area Number |
19550122
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
伊津野 真一 Toyohashi University of Technology, 工学部, 教授 (50158755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原口 直樹 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (30378260)
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Keywords | 第四級アンモニウム塩 / ジアミン / ジハライド / 光学活性高分子 / 高分子不斉触媒 / 不斉アルキル化反応 |
Research Abstract |
これまでの研究で、高分子主鎖に光学活性第四級アンモニウム塩構造を有する新規高分子の合成が可能であることが明らかとなってきた。第三級アミンとハライドから第四級アンモニウム塩が生成する反応を利用することでこのような高分子を合成することができる。キラル第三級アミンをエーテル結合で二量化した光学活性第三級ジアミンとジハライドとの反応で、第四級アンモニウム塩構造を繰り返し単位に有する光学活性ポリエーテルの合成法についてほぼ条件を絞り込むことができた。今年度はこの手法の確立と、新たな方法として、分子内に第四級アンモニウム塩構造を含み、かつ2つの水酸基を有する光学活性分子を設計し、ジハライドとの共重合により、ポリエーテル型のキラル第四級アンモニウム塩高分子の合成に取り組んだ。この方法は、これまでに取り組んだ第四級アンモニウム塩生成重合法と同じ構造をもつ高分子が得られる。2つの方法で同じ構造の光学活性高分子を合成することができた。 光学活性第四級アンモニウム塩は不斉触媒として様々な反応の有機分子触媒として働くことが知られている。本研究で開発した光学活性第四級アンモニウム塩高分子は不斉反応の触媒活性を発揮すれば、触媒の反応系からの分離や再利用性なども兼ね備えた環境調和型不斉触媒として利用できる。本研究では、光学活性第四級アンモニウム塩高分子をグリシン誘導体の不斉アルキル化反応の触媒として用いたところ、高活性を示し、対応する低分子第四級アンモニウム塩の選択性を上回る触媒性能を示す高分子もあった。反応終了後、高分子触媒の分離回収は極めて容易であり、回収した高分子は再利用することができた。
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[Presentation] Medical Polymer Filling into Porous Titanium Fabricated by Powder Metallurgy and its Mechanical Functionality2009
Author(s)
Mitsuo Niinomi, Masaaki Nakai, Toshikazu Akahori, Harumi Tsutsumi, Shinichi Itsuno, Naoki Haraguchi, Yoshinori Itoh, Tadashi Ogasawara, Takashi Onishi, Taku Shindoh
Organizer
Euro PM2009
Place of Presentation
Copenhagen, Danmark
Year and Date
20091012-20091014
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