2008 Fiscal Year Annual Research Report
超薄膜ジアリールエテンポリマーのフォトクロミック反応挙動と物性評価
Project/Area Number |
19550142
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
小畠 誠也 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 准教授 (00325507)
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Keywords | ジアリールエテン / フォトクロミズム / ポリマー / 薄膜 / 金ナノ粒子 / 可逆的付加開裂型連鎖移動 / 量子収率 / 光化学 |
Research Abstract |
本研究ではフォトクロミックジアリールエテンを有する超薄膜のフォトクロミック反応挙動を明らかにするために、ガラス基板上でのジアリールエテンポリマーの超薄膜作製および金属ナノ粒子表面でのジアリールエテンポリマー被覆を行い、それらのフォトクロミック反応挙動について検討している。(1)フォトクロミックジアリールエテンブロックポリマーの合成と金ナノ粒子の作製ならびにそれらのフォトクロミック挙動:ジアリールエテンモノマーとスチレンとのブロックポリマーを、可逆的付加開裂型連鎖移動重合によって分子量、末端基、連鎖長の制御されたブロックポリマーの合成を行い、金ナノ粒子に被覆したジアリールエテンポリマー被覆金ナノ粒子の作製を行った。その結果、ジアリールエテン色素を金ナノ粒子から距離を変えて導入することが可能であり、フォトクロミック分子を金表面から離すことによって励起状態のクエンチングを抑えることができた。(2)ガラス基板上へのジアリールエテンポリマーの固定化とそれらのフォトクロミック反応挙動:フォトクロミックジアリールエテン分子をシランカップリング剤でガラス基板上への固定化を行っている。その結果、ガラス基板上への固定化を吸収スペクトルによって明らかとし、理論的に密な状態に比べて50%程度の固定化であることが明らかとなった。現在、フォトクロミック反応に伴う撥水性の制御を試みている。
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Research Products
(29 results)
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[Journal Article] Theoretical investigation on photochromic diarylethene : A short review2008
Author(s)
S. Nakamura, S. Yokojima, K. Uchida, T. Tsujioka, A. Goldberg, A. Murakami, K. Shinoda, M. Mikami, T. Kobayashi, S. Kobatake, K. Matsuda, M. Irie
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Journal Title
J. Photochem. Photobio. A : Chem. 200
Pages: 10-18
Peer Reviewed
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