2008 Fiscal Year Annual Research Report
マラリアワクチンのパルス放出を目的としたポリデプシペプチド微粒子の合成的研究
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19550158
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
奥 浩之 Gunma University, 大学院・工学研究科, 准教授 (20301749)
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Keywords | マラリア / ペプチド / 高分子合成化学 / 生体関連化学 / バイオイメージング |
Research Abstract |
平成20年度は下記め2点について研究を行った。 (1)新しいポリデプシペプチドの合成今年度はデプシペプチドフラグメントをポリエチレングリコール末端に有するジブロック共重合体の合成を行った。デプシペプチドフラグメントには(1a)体温応答型(1b)ヘリックス構造型(1c)ランダム構造型(1d)βシートーランダム構造型の4種類を用いた。(1a)体温応答型配列では、ポリエチレングリコール末端へのフラグメント縮合反応縮合時の等量数と反応終了時間を精査した。これは自己集合型のナノ微粒子を安定に形成する指標となる臨界ミセル濃度(cmc〜300μg/mL)が比較的大きいことがわかった。次に臨界ミセル濃度(cmc<100μg/mL)の小さい(1b-d)3種類の配列について合成を行つた。これらは薬剤や人工抗原などの目的物を内部に取り込んだ自己集合型のナノ微粒子を水系溶媒中で形成した。 (2)モデル薬物を含有したナノ微粒子の作成と評価モデル薬物としてdexamethazone-palmitateを用いて放出挙動を検討した。モデル薬物を1mg/mLで含有すう調製した自己集合型のナノ微粒子溶液を5mL透析膜にいれ、PBS60mLに対して透析を行い、一定時間ごとにサンプリングを行った。放出された薬物は有機溶媒に置換してUV/visにより定量を行った。その結果、0〜20時間ではやや早く(0→60-70%)20〜50-80時間は緩やかに(60-70→100%)モデル薬物が放出された。(1b)は(1c),(1d)と比較してモデル薬物の封入量が高くかつゆるやかな徐放挙動を示す基材であることを明らかにした。
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Research Products
(5 results)