2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19550189
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宍戸 統悦 Tohoku University, 金属材料研究所, 准教授 (50125580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯葢 邦夫 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (00302208)
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Keywords | ハイヤーボライド / 超硬物質 / 硬度 / 溶融金属フラックス法 / 微細単結晶 |
Research Abstract |
金属ホウ化物に関しては高硬度のみならず、高融点、比較的大きな電気伝導性と熱伝導性、高い化学的安定性といった優れた特性を有し、これまで基礎は勿論のこと応用を目指した研究が盛んになされてきた。しかし、ホウ化物の共有結合性の強さ、それを反映しての自己焼結性の低さが原因し、それらの合成や一定サイズの単結晶を得る作業は容易ではなかった。本年度の研究遂行に当たっては、特に合成面におけるフラックス法の有用性の可能性に着目して研究を展開した。 その結果、本年度はAlを自己フラックスに用いて四種類の三元系ホウ化物AlBe_<0.7>B_<22>、Al_<1.4>Mg_<0.45>B_<22>、Al_xCu_yB_<104>、R_2AlB_6(R=希土類元素)を単結晶の形にて相次いで合成できた。 これらのうち、化合物全体に占めるホウ素の原子%の高いものは特に硬さ値が高く、初期の新規ホウ化物を発見すること、および高硬度を達成すること、の大目標をクリアすることが出来た。 更に特筆すべきこととして、高濃度ホウ化物を微細単結晶として得ようとする場合において、溶融金属フラックス法が極めて有効であることが判明した。このことから、溶融金属フラックス法がホウ化物を合成する新たな反応ルートであると結論づけられた。本例の場合は、最終目的ホウ化物を構成する元素のうちの一つをフラックスに用いている、いわゆる自己フラックス法を適用しているので、余分な元素が混入してこず、化学的に高純度のホウ化物を単結晶の形で合成できた点が大いに強調される。
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Research Products
(36 results)
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[Journal Article] Ab initio studies of structural, elastic and electronic properties of RRh_3 B_x(R=Sc, Y, La andCe)2007
Author(s)
H. Kojima, R. Sahara, T. Shishido, A. Nomura, K. Kudou, S. Okada, V. Kumar, K, Nakajima and Y. Kawazoe
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Journal Title
Applied Physics Letter 91
Pages: 081901-1-081901-3
Peer Reviewed
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[Journal Article] Molten metal flux growth and study of properties and chemical state of a new compound PrRh_<4.8>B2007
Author(s)
T. Shishido, M. Oku, S. Okada, N. Nogi, T. Amano, J. Ye, T. Mori, M. Tanaka, K. Shimamura, A. Yoshikawa, R. Sahara, K. Yubuta, V. Kumar, A. Nomura, T. Sugawara, S. Tozawa, K. Obara, N. Ohtsu, K. Hayashi, K. Fujiwara, N. Usami, S. Kohiki, K. Teshima, S. Oishi, Y. Kawazoe and K. Nakajima
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Journal Title
Journal of Flux Growth 2[2]
Pages: 87-92
Peer Reviewed
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[Journal Article] Hardness and oxidation resistance, magnetic properties of REB _48Si_2(RE=Y, Tb, Dy, Ho, Er, Lu)compounds obtained by arc melting2007
Author(s)
K. Kudou, S. Fukuda, S. Okada, T. Mori, K.Iizumi, T. Shishido and Y. Mantan
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Journal Title
Japanese Journal of Applied Physics 46[12]
Pages: 7803-7805
Peer Reviewed
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