2007 Fiscal Year Annual Research Report
準安定原子源を用いた表面-原子間電子移行プロセスの時間依存性
Project/Area Number |
19560028
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
山田 健二 Ishikawa National College of Technology, 電子情報工学科, 准教授 (50249778)
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Keywords | 準安定原子誘起電子分光 / 準安定原子脱励起分光 / オージェ脱励起過程 / 電子移行 |
Research Abstract |
弾性、非弾性トンネリング、オージェ遷移などのナノメートルスケール物質問の電子移行による電子・表面原子間の電子反応プロセスを解明することで、単電子デバイスや走査トンネル顕微鏡(STM)のナノデバイス技術への応用が展開できる。本研究は、この電子反応プロセスにおいて、吸着層をともなう半導体表面+準安定励起原子(He*)をモデルとして、個々の反応時間領域に分けて実験データを得ることと、これらのデータから電子移行に関わる時間依存性を見出し、電子移行メカニズムを解明しようとするものである。研究計画は、まず実験システムの構築が重要である。以下に研究成果を述べる。 1)現有する超高真空装置の排気系を見直し、新たにターボ分子ポンプを取り付け排気速度の向上が達成できた。またHe*ビームラインの差動排気用のポンプも設置できた。これらの装備によって真空排気系の構築が整備できた。 2)阻止電場型アナライザーを含む計測制御システムを製作した。アナライザーに加える阻止電圧は、入力電圧に対して5倍の増幅回路となるように製作した。準安定原子をパルス放電によって生成させるため、放電電源を製作し、パルス放電実験は成功した。 3)速度分布測定用プログラムの製作を行った。これによって飛行速度分布ならびに時間応答に関するデータを取り込める実験環境を構築できた。 4)ヘリウムイオン銃の設計を行なった。 以上、実験システムの構築を計画通り行うことができた。
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Research Products
(7 results)