2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体に優しいレーザースペックル顕微鏡の開発-蛍光に依らない細胞観察法の完成-
Project/Area Number |
19560041
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Research Institution | Kurume National College of Technology |
Principal Investigator |
平川 靖之 Kurume National College of Technology, 電気電子工学科, 准教授 (80238344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興 雄司 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 准教授 (10243908)
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Keywords | レーザースペックル / レーザー顕微鏡 / 生体観察 / 非侵襲観察 |
Research Abstract |
平成19年度は、以下の研究を行った。 (1)光学系の最適化:観察の妨げとなる振動を取り除くための光学除振台を用意し、対物レンズとしては、10X, 20X, 40Xの3種類を試した。その結果、組織観察の場合には、20Xで十分であるが、単一細胞観察の場合には、40X以上の倍率が好ましいことが分かった。また、撮像素子については、130万画素のCMOSカメラを用意し、解像度の効果を検討したが、どの程度の解像度が最適であるかは、観察対象の注目している部位の寸法等により、一義的には決められず、対象によって、適宜使い分けるのが最適であることが分かった。 (2)画像処理法の最適化:従来の解析は、高速Fourier変換(FFT)を利用した方法を用いていたが、レーザーが強く当たっている部位が、過大に評価されてしまう等の問題があった。この点を解決するために、動画の各フレーム間の差分を取ることによる評価法が、FFTによる方法の問題を解決できるとともに、より高速に解析できることも明らかとなった。この手法は、Generalized Differences (GD)法として報告されていることも分かった。 (3)照明光源の最適化:波長可変プラスチックレーザーを光源として利用できるよう、その励起源であるマイクロチップYAGレーザーの開発を行った。その結果、波長1320nmでのロングパルス発振を確認した。この第3高調波が得られれば、プラスチックレーザーを励起可能となり、本顕微鏡の照明光源として利用できる。
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Research Products
(7 results)