2008 Fiscal Year Annual Research Report
金型成形加工における金型および弾性床盤の変形を考慮した成形誤差の軽減方法
Project/Area Number |
19560130
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
黒瀬 雅詞 Gunma National College of Technology, 機械工学科, 准教授 (10280356)
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Keywords | 成形加工 / 生産工学 / 加工学 / 材料力学 / 弾性力学 / プレス成形 / 金型 |
Research Abstract |
本研究では,金型製作段階の試作プレス機械で量産プレス機械の変形特性を調整できるシステムを開発するために,可動型の分割式ライザーブロックを用いてプレス機械のたわみを補正できるシステムの開発を目的とする. これにより,プレス時に生じる型変形がプレス台に起因していることも明示でき,プレス機械の差異による型成形の誤差も明らかにできると考える.機差をなくすパラメータを求めることはプレス業界において生産効率の向上に非常に有意義となる. プレス金型成形時における金型とプレス台の弾性変形を軽減するための方策について,プレス成形実験,及び,数値シミュレーションから検討した.プレス実験は研究室において小型プレスモデルを自作し,金型は3D-CADで設計し,3軸マシニングセンタを利用してCAMで加工し,CAEで検証を行った.変形計測は独自の手法を用いて加速度計から数値計算により求め,2次元的な平板のたわみと金型の3次元的な変位を測定した. 通常のライザーは金型とプレス機械のシャットハイトつまり高さ調整のために用いられているが,そのライザーに機能を持たせることで,より付加価値の高いプレス成形を目指すものである.その結果,弾性定数の異なる支持体をもつ分割式ライザーブロックを利用することでたわみを改善する効果が得られることがわかった.その効果は,弾性率により調節可能であるが,より詳細な検討が必要と考えられる.また,ピエゾアクチュエータの効果については剛性の調整効果が少なく,更なる検討すべき余地がみられた.
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