2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560135
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
山本 隆司 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (60015120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 正夫 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (00111625)
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Keywords | 白色光干渉法 / HSV色空間 / 真実接触 / 油膜厚さ測定 / 可視化 / PTV |
Research Abstract |
本研究課題の本年度における成果は以下の通りである. 1.白色偏光干渉法による摩擦時真実接触部の可視化システムの試作 新規に購入した顕微鏡・ビデオカメラよりなる白色光干渉光学系を構成した.その結果,従来のカメラに比ベダイナミックレンジの広い干渉画像を取得でき,真実接触面積の抽出精度が向上した. 2.摩擦実験用の駆動装置の試作 新規に購入したメガトルクモータにサファイヤ観測窓を装着した回転円盤を取り付けた.自作した垂直荷重・摩擦力測定用のセンサーを介して,試験片を押し付ける機構をもつ試験・測定システムを構築し,その動作を確認した. 3.摩擦実験による摩擦力と真実接触部の関係およびPTV法による解析 PTV法に関しては,従来ある往復動試験機で取得した画像結果に適用し,真実接触部の固着・滑り領域解析への有効性を検討した.低速時・乾燥状態接触下で得た結果であるが,充分に解析可能でありミンドリンの理論結果に近い結果を得た. 4.試作の評価と本システムにおける問題点の検討 潤滑下の真実接触部の可視化に関しては,白色スペーサ干渉法用のすきま校正システムを試作し,真実接触部の解析方法を検討した.現状では,色相値による膜厚数nmレベルでの変位検出が可能であるが,潤滑下でのコントラストのある解析結果が得られていない.カメラの変更・照明方法による改善や高屈折率を持つガラス板による2光束干渉法での可能性も別途検討している.
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