2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560139
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
本田 知己 University of Fukui, 大学院・工学研究科, 准教授 (80251982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 善郎 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40115291)
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Keywords | トライボロジー / 潤滑油劣化診断 / 色相判別 / 原因除去型保全 |
Research Abstract |
これからのメンテナンス技術には、「予知保全」の次の段階である「原因除去型保全」が必要不可欠である。本研究では、これまでの研究成果を発展させ、メンテナンス時期を適切に判定できる、色相判別法による安価で簡易的な、オンサイト潤滑油劣化診断法の開発を目指す。平成21年度は、分析方法の標準化に向けて、測定法の標準化を行い、実機潤滑油の劣化進行過程をモニタリングすることを目標とした。 (1)メンブランフィルタの孔径と汚染物の色との関係(本田・大学院生) 分析用フィルタの選定(材質、厚さ、メッシュサイズ等)のために、フィルタの仕様を変えて実験を行った。特に、メッシュサイズの違いにより、汚染物の補足状態に伴って微妙に変化する色の違いに注目して調査した。 (2)汚染物の厚さ(ろ過量)と汚染物の色との関係(本田・大学院生) 潤滑油のサンプリング量を決めるために、ろ過量を変えて実験を行った。特に、汚染物の厚さに伴って微妙に変化する色の違いに注目して調査した。 (3)潤滑油汚染物の色相判別による劣化診断法と摩耗粉解析による劣化診断法との関係(岩井) これまで蓄積してきた摩耗粉解析の知識を用いて、本手法の有効性を確認した。 (4)研究成果の学会発表(本田) 国内の学会や国際会議で研究成果を発表するとともに、本研究で得られた結果をもとにして特許申請を行った。
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Research Products
(5 results)