• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

人工関節の多方向滑り状態の解析と潤滑への応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19560145
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

今戸 啓二  Oita University, 工学部, 教授 (80160050)

KeywordsArtificial hip joint / Multi-directional sliding motion / Slide track / Lubricating condition / Goniometer / Directional cosines
Research Abstract

平成20年度に試作した股関節用ゴニオメータを利用して股関節の骨頭と臼蓋軟骨間との相対滑り状態を描けるようになった.しかしながら滑り線軌跡を計算するには骨頭の回転中心を体型より推定した値を使う必要があった.マルチカメラによる市販の運動解析システムでも股関節中心位置は統計式より求めており,そのために発生する誤差について指摘した論文もある.そこで平成21年度はゴニオメータの回転中心と股関節の回転中心とがオフセットしているために発生する,歩行に伴うリンク長の変化をひずみゲージを利用した距離計により評価することで,股関節中心を推定する方法を考案した.機構学的モデルでのリンク長と,ひずみゲージより得られるリンク長との偏差平方和を極小とする相対位置関係を,非線形最小二乗法を利用して求めた.精度を確認するため,股関節の代用として球面軸受を用いて予め相対位置関係の明らかな実験装置を作り,2つの角度センサとひずみゲージからの出力を基に,相対位置が計算より得られることを確認した.完成したゴニオメータと解析ソフトを利用して,複数の被験者の歩行中の股関節の滑り線軌跡を描いた.その結果,滑り線軌跡は被験者の歩き方の特徴を反映したものになることが分かった.開発した股関節用ゴニオメータは,股関節と膝関節付近のある点Pとの距離は不変であることを利用して,P点の動きをゴニオメータにより計測した角度と距離の変化から評価して股関節の運動を求めるものである.そのため従来のゴニオメータのように両者の回転軸を正確に合わせる必要はなく,取り扱いの容易なゴニオメータを開発することができた.本研究は逆転の発想からオフセットに伴う誤差の変動を,股関節中心の推定に利用していることに特徴がある.

  • Research Products

    (4 results)

All 2009

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 自在継手を利用した股関節用ゴニオメータの開発2009

    • Author(s)
      今戸啓二
    • Journal Title

      臨床バイオメカニクス学会誌 30

      Pages: 223-227

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Development of simple goniometer for hip joint utilizing universal joint2009

    • Author(s)
      今戸啓二
    • Journal Title

      Final Program AP Biomech 2009 4^<th> Asian Pacific Conference on Biomechanics

      Pages: 96-97

  • [Journal Article] 歩行中の骨頭の滑り線軌跡の評価2009

    • Author(s)
      今戸啓二
    • Journal Title

      第36回日本臨床バイオメカニクス学会抄録集

      Pages: 149

  • [Journal Article] ゴニオメータによる股関節中心の推定法と滑り線軌跡の算出に関する研究2009

    • Author(s)
      三宅宏和, 今戸啓二, 三浦篤義
    • Journal Title

      第30回バイオメカニズム学術講演会 SOBIM2009 予稿集

      Pages: 35-38

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi