2007 Fiscal Year Annual Research Report
太陽熱温水器で氷点下冷熱を製造する吸収冷凍機の開発
Project/Area Number |
19560210
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Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
野田 英彦 Hachinohe Institute of Technology, 工学部, 教授 (00112409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 晋 八戸工業大学, 工学部, 講師 (30337125)
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Keywords | 吸収冷凍機 / 新型作動液 / 飽和特性 / 比熱 / 凝固点 / 新型混合冷媒 / 氷点下冷熱 / 1,4-dioxane |
Research Abstract |
従来の作動液であるLiBr-H_2Oに、水のクラスタ構造を形成する水素結合に影響を及ぼす1,4-dioxaneを添加した新型作動液を用いて、太陽熱温水器出口温度80℃で動作し、氷点下13℃の冷熱を製造できる吸収冷凍機の開発を行っている。 平成19年度は、まず、動作時の機内の温度と圧力の関係を把握するために、作動流体の飽和特性を求めた。作動液の新型冷媒はH_2O-1,4-dioxaneの2成分系であり、詳細な実験結果から、推算式を導出し、学会に発表した。 次に、作動液の比熱に関して、従来媒体LiBr-H_2Oの比熱に及ぼす濃度の影響を、反応熱量計で精度良く計測し、文献値と比較して、従来の文献値が正しくないことを明らかにし、学会発表した。また、新型冷媒H_2O-1,4-dioxaneおよび新型混合冷媒LiBr-H_2O-1,4-dioxaneの凝固点に関して実験的検討を行い、従来冷媒、従来混合冷媒と比較して、凝固点が低温側へ移動することを明らかにし、学会発表した。 さらに、強電解質であるLiBrの特徴を生かした、濃度計の開発を目的として、静電容量に関して実験的検討を行い、LiBr水溶液が他の強電解質水溶液にない特性を示すことを明らかにし、学会に発表した。 最後に、現有する吸収冷凍機実験機内の蒸発器、再生器を補修し、今後の実証実験の準備を行った。
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Research Products
(4 results)