Research Abstract |
平成20年度の研究成果は以下の通りである. 1.実測値および状態式に関する情報収集と精度の検証 平成19年度においてデータベースのプロトタイプを開発した以下の物質に対し,最近の実測と比較しながら精度検証を行った.HFC冷媒:R23, R32, R125, R134a, R143a, R152a炭化水素系物質:メタン,エタン,プロパン,ノルマルブタン,イソブタン,エチレン自然冷媒:アンモニア,二酸化炭素,水その他:アルゴン,窒素,メタノール,エタノール,n-水素,p-水素 2.熱物性データベースを提供する際に重要となる飽和状態や臨界点の計算方法を検討し,安定して解が求まる数値計算アルゴリズムを開発した.このアルゴリズムをHFC混合冷媒および水-アンモニア混合物に適用し,計算結果を実測値と比較することによって混合則の評価を行った. 3.本研究課題の集大成として,精度検証が完了した熱物性データベースに,2の数値計算アルゴリズムを組み込み,「流体の熱物性プログラムパッケージPROPATH version 13.1」として一般公開した.また,熱物性計算を簡便に行うためのExcel用DLL(ダイナミックリンクライブラリ)を開発した.
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