2008 Fiscal Year Annual Research Report
農業用タイヤのラグ形状が農耕車両の振動特性に与える影響
Project/Area Number |
19560246
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Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
藤田 活秀 Ube National College of Technology, 機械工学科, 准教授 (50390498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 俊 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10162207)
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Keywords | 機械力学・制御 / 解析・評価 |
Research Abstract |
ラグを有する農業用タイヤ単体の振動特性について,実験モード解析手法により車軸方向の固有振動数と固有振動モードを非接地時と接地時の双方について調べた.次にラグタイヤの車軸方向の振動特性を考慮する為,3次元的な振動解析が可能となる薄肉円筒モデルによりタイヤをモデル化し,フリューゲ型薄肉円筒シェルに対する運動方程式を用いて,境界条件は両端ばね支持の状態で振動数方程式を導出した.加振実験で得られた軸方向の固有振動数から,薄肉円筒シェルモデルでのパラメータ同定を行い,軸方向・円周方向及び半径方向のタイヤ剛性のパラメータを算出し,ラグタイヤモデルについての検討を行った.その結果,以下の知見が得られた. 1.非接地及び接地状態に対するラグタイヤの車軸方向の固有振動数と固有振動モードを実験モード解析により求め,接地により固有振動数は増大することが判明した. 2.ラグタイヤを両端を弾性ばねで支持した円筒シェルでモデル化し,加振実験で得られた固有振動数と固有モードを用いたパラメータ同定を行った. 3.パラメータ同定された値から求められる固有振動数と固有モードは実験結果と良く一致することが確認でき,薄肉円筒シェルモデルでのモデル化の妥当性が検証できた. 4.半径方向の振動特性だけでなくラグタイヤ特有の軸方向,周方向の特性も評価可能な数学モデルが構築できた.
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Research Products
(6 results)