2007 Fiscal Year Annual Research Report
没入型仮想共有環境システムにおける対話支援および技能伝承用力触覚呈示装置の開発
Project/Area Number |
19560251
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
綿貫 啓一 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (30212327)
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Keywords | 技術伝承 / 人材育成 / バーチャルリアリティ / 力覚呈示 / オントロジー / コミュニケーション / アノテーション / バーチャルトレーニング |
Research Abstract |
平成19年度における本研究課題に関する研究実績を以下に示す. (1)技能伝承用力触覚提示装置の設計および製作 鋳型合せ作業や突き固め作業を体験でき,鋳型の重量感,鋳型表面の砂の触感などを得ることができる力覚提示装置を試作した. (2)没入型仮想共有環境システムにおける3次元立体視装置と力覚提示装置とのインターフェース部の開発 没入型仮想共有環境システムの3次元立体映像と力覚提示装置との連携を図った.まず,3次元立体視のための形状データと力覚提示装置の位置情報から仮想物体の接触判定を行い,アクチュエータに反力とした.次に,接触判定ソフトウェアおよび反力算定ソフトウェアの開発を行い,3次元立体視装置と力覚提示装置とのインターフェース部の開発した. (3)オントロジーに基づく技能伝承用データベースの構築 設計や製造における知識やデータについて,できるだけ厳密な形で資源について記述するための技能オントロジーを検討した.まず,上位オントロジーに即して大きく分類し,諸用語間でどのような関係づけを行うべきかを検討した.そして,鋳造技能データへの種々の問い合わせが可能なシステムを構築した. (4VR空間での技術者・技能者間のコミュニケーションによる技能伝承と知識創出のためのアノテーションシステムの開発 複数の技能者間のコミュニケーションをまじえ体験することも重要である.VR空間において,複数の技術者・技能者が入り,この中でコミュニケーションをとりながら協働で設計・製造知識を獲得できるような環境,つまり,経験豊富な熟練技能者とともに効果的なOJTを行っているかのようなアノテーションを表示しながらバーチャルトレーニング可能な環境を構築した. (5)研究のまとめ 以上の研究成果を取り纏め,学会等で数多く公表した.
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Research Products
(10 results)