2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560274
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 孝紀 Muroran Institute of Technology, 工学部, 准教授 (50235339)
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Keywords | 大気汚染防止・浄化 / 有害化学物質 / 電力工学 |
Research Abstract |
本年度は,分光法による大気圧放電プラズマ診断を実現するため,放電電極および放電リアクタを改良するとともに,光学計測システムを構築した。また、TRG-OES(Trace-Rare-Gas Optical Emission Spectroscopy)およびBAS(Broadband Absorption Spectroscopy)による放電診断の可能性を調査した。 (1) 実験システムと実験装置の改良,電極作製 コロナ放電の発光を積分する,およびコロナ放電中を通過させるXeランプ光のパスを長くするため,針電極を縦1列に配置させた複数針-平板電極を作製した。 (2) 分光診断の実施 (1)改良した電極で発生させたコロナ放電発生させると、発光が積分され、従来よりもS/N比が向上した発光スペクトルを観測できるようになった。その結果、コロナ放電中の発光種の特定の確度が向上した。 (2)TRG-OESによる電子エネルギー算出方法を修得し、水素中の放電に適用した。また、放電チェンバに酸素-窒素ガスと微量の希ガスを封入し,TRG-OESに用いる希ガスの発光スペクトルを測定した。いくつかの発光スペクトルに重複があるため、TRG-OESに使用できる波長の特定を行った。 (3)Xeランプ放出光を,光学窓を通して放電チェンバ内を通過させた後,スペクトル強度を測定し、BAS測定を行ったが、S/N比が悪く信号を検出できなかった。次年度の課題としたい。
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