2008 Fiscal Year Annual Research Report
積層鉄心の均質化ベクトル磁気特性モデルを用いた電気機器の高効率高精度電磁界解析
Project/Area Number |
19560288
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松尾 哲司 Kyoto University, 工学研究科, 准教授 (20238976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩下 武史 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (30324685)
美舩 健 京都大学, 工学研究科, 助教 (20362460)
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Keywords | 電気機器工学 / ベクトルヒステリシス / 均質化 / マルチスケールモデル / 電磁鋼板 / マイクロ磁気学 |
Research Abstract |
主要な成果を以下に示す。 [ベクトル磁気ヒステリシスモデルの改良]電磁鋼板のベクトル磁気ヒステリシスモデルの改良を行った。プレイヒステロンおよびストップヒステロンのベクトル化手法を改良し,それに基づく自然なベクトルヒステリシスモデルを開発した。等方性ベクトルヒステリシスモデルの改良により,反復手法を用いることなく,回転ヒステリシス損を実測値と一致させることが可能になった。 [ベクトル磁気ヒステリシス特性計測]計測装置における磁気シールドと2Hコイル法の効果を検証し,磁気シールドにより2Hコイル法と同等の精度が得られることを示した。また,楕円回転磁束条件におけるベクトルヒステリシス特性の計測を行った。 [マルチスケール磁気特性モデル](1)単純化磁区構造モデルを開発した。各磁気エネルギー成分を規格化して汎用性を高めた。エネルギーが極値を取る磁化状態をほぼ全て求めることにより,基本的な磁化機構を明らかにした。2磁区からなる単純なモデルにより,実際の磁性体に見られるような,180°磁壁移動から磁化回転に移行する磁化過程を再現できることを示した。(2)周期構造を仮定したマイクロ磁気学シミュレーションにより,小領域の解析によりマクロ磁気特性を求める手法を開発した。周期条件により静磁界の影響が大きくなることを示し,磁化曲線に対する静磁界の影響を明らかにした。また,磁壁ピンニングによるヒステリシス特性のシミュレーションを行った。
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Research Products
(10 results)