2007 Fiscal Year Annual Research Report
水中キャビテーション放電マイクロプラズマによる海洋細菌の殺滅
Project/Area Number |
19560295
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
猪原 哲 Saga University, 理工学部, 准教授 (90260728)
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Keywords | キャビテーション / マイクロプラズマ / 海洋細菌 |
Research Abstract |
当初の研究計画遂行に先立って、放電形成のための電源パラメータ、現象把握を目的とした予備実験を行った。その結果以下の結果が得られた。 (1)キャビテーション場において放電形成が確認された(電源周波数約12kHz(AC),2kVppの印加電圧)。波形の解析から、放電電力が数ワットであった。また、同じ印加電圧の下で、キャビテーションを発生させなかった場合は放電を発生させることができなかった。このことから、キャビテーションは水中での放電形成において有効に作用することが実験的に分かった。 (2)インジゴカルミン溶液の脱色効果 以下のような条件においてインジゴカルミン水溶液の脱色実験を行い、下図ような結果が得られた。この結果からキャビテーション放電によるラジカル生成が実証できた。 ・インジゴカルミン水溶液濃度:180mg/20L ・電源周波数:12kHz ・吸光度測定:DR2000、測定波長612nm (3)放電発光分光による発光 放電部からの放電発光に対して分光計測を行った。水素原子、酸素原子からの発光が確認された。この結果は放電によるラジカル生成を示唆するものである。
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