2007 Fiscal Year Annual Research Report
複合導電性高分子ネットワーク素子のメモリ効果と書込み方法に関する研究
Project/Area Number |
19560315
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
藤井 雅治 Ehime University, 理工学研究科, 教授 (00127911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井堀 春生 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (70249861)
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Keywords | 導電性高分子 / ネットワーク / メモリ |
Research Abstract |
複合導電性高分子の書込み方法を検討し、貧溶媒としてエタノールが有効であることが確認された。濃度は5%のものが安定であることが分かった。導電性高分子としてポリアルキルチオフェンのものが有用であったが、アリキル鎖がゲルの性質を決めているため、膨潤収縮により導電性高分子が脆くなるということが分かった。これを改善するためポリチオフェンの使用可能性について調べ、書込みの際の実験手続きを変えることで利用できることを見出した。 ネットワークでの書込みおよびその回数について調べるため複合導電性高分子フィルムを短冊状にしてネットワークを作りその効果について調べた。これにより書込み回数とその問題点が明らかとなった。複合導電性高分子ネットワークの機能としてニューラルネットワークを考え、その機能付加を考え、シミュレーションプログラムを検討した。このとき必要となる取消し信号と非線形特性が十分でないことが予想された。 取消し信号に関しては内部でのドーパントの動きが重要であることが分かった。これに関しては光学的変化と電流変化からその振舞いを調べた。複合ニューロン型導電性高分子でのネットワークを作成し、サイト数を増やす方法について検討するとともに、書込みについても調べ、短冊状フィルムによるネットワークと同じように基本的な書込みは可能であることを確かめた。
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