2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560331
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
陳 強 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30261580)
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Keywords | アンテナ / 測定 / 電磁波 / 放射効率 / 位相 / 放射指向性 / 変調 / プローブ |
Research Abstract |
近年,無線通信の普及と発展に伴って,無線通信端末機の研究開発が盛んに行われており,無線通信端末機に搭載されるアンテナシステムの性能を高速でかつ高精度で測定できる有効な測定システムの研究開発が急務となっている.本研究では,無線通信端末機に搭載されるアンテナ,アダプティブアレーアンテナの性能測定,及び通信品質の評価のため,複数の地点から同時に電磁波を測定が可能な独自な手法を発展し,多数の地点におけるリアルタイムな電磁波の位相を測定できる方法を確立することを目的とする. 平成19年度では,変調プローブアレーを用いた電磁界の位相の測定法として,ローカル信号同期法を提案し,その有効性を検討した.ローカル信号同期法とは,各プローブに印加するローカル信号発信器の位相を同期したうえ,広帯域な電波受信機で変調された信号を受信し,受信した時間領域の信号をフーリエ変換し,各プローブの受信スペクトラムを解析し,位相の情報を引き出す手法である.本研究では,外部の同期可能なローカル信号発信機を用いて,各変調素子にローカル信号を印加し,さらに,これらの変調プローブからの受信変調信号をフーリエ変換し,各々のプローブに対応する変調波の周波数における信号の振幅と位相情報を取り出す試みを行った.その結果,ローカル信号同期法を用いたことにより,変調プローブアレーにより受信した電磁界の振幅と位相成分が得られることが理論と実験により確認できた.
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Research Products
(4 results)