2008 Fiscal Year Annual Research Report
読みやすい電子書籍・電子新聞実現のための電子ペーパーの研究
Project/Area Number |
19560354
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
面谷 信 Tokai University, 工学部, 教授 (80297192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 賢市郎 東海大学, 工学部, 教授 (90056086)
藤川 知栄美 東海大学, 工学部, 講師 (70319375)
|
Keywords | 電子ペーパー / 電子書籍 / 電子新聞 / 電子教科書 / ペーパーライクディスプレイ / ヒューマンインタフェース / 人間工学 / 可読性 |
Research Abstract |
I)ヒューマンインタフェース条件の研究:被験者を用いてのディスプレイ、紙媒体、電子書籍上での作業比較実験等により、特にi)視覚疲労の定量化手法としての近点距離測定手法と主観評価との対応明示、ii)電子ペーパーの低疲労性の確認とその原因明示、iii)既存ディスプレイ上作業の困難性と短期記憶能力との因果関係分析を達成した。これらは電子ペーパーにおける作業効率の向上、疲労の減少、使いやすさ向上を達成する上での設計指針明確化等に貢献する成果である。 II)電子ペーパーを実現するための表示技術の研究:紙のような読みやすさを期待できる反射型候補技術1)電気泳動表示方式、2)ER流体を用いた表示方式について原理実験を進めた。 III)電子教科書等への応用と活用方法の検討: 1.教科書への適用検討:電子ペーパーの研究は、電子書籍、電子新聞等に利用される段階に達して初めて社会に貢献した形となる。このための検討の具体例として電子教科書として利用するための、授業での使いやすさ、復習や記憶段階への適合性を紙の本に劣らないものとするための要件について検討し、「読む」行為のパターン分類と要件の整理を行った。また基本構想について出版社との意識合わせを進めた。 2.学会予稿集としての適用性の検討:厚く重い紙の予稿集に代わる電子予稿集について、国際学会での試用(2008年6月)を行い試用者60人からのアンケート結果の分析により、使用者の好意的な傾向を明らかにすると同時に要改善項目を抽出した。
|
Research Products
(11 results)