2009 Fiscal Year Annual Research Report
読みやすい電子書籍・電子新聞実現のための電子ペーパーの研究
Project/Area Number |
19560354
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
面谷 信 Tokai University, 工学部, 教授 (80297192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 知栄美 東海大学, 工学部, 講師 (70319375)
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Keywords | 電子ペーパー / 電子書籍 / 電子新聞 / 電子教科書 / ペーパーライクディスプレイ / ヒューマンインタフェース / 人間工学 / 可読性 |
Research Abstract |
1.読みやすさを実現するヒューマンインタフェース条件の研究 (1)短期記憶能力に着目したディスプレイと紙の作業性の定量比較:ディスプレイ画面における作業性低下の原因について、人間の短期記憶能力との関係に着目し、紙のように多数枚同時呈示形式で作業可能なことの優位性を定量評価により明らかにした。 (2)ディスプレイの疲労原因の抽出:反射型/発光型の表示媒体の疲労比較について、様々な照明環境条件で実験評価を行い、反射媒体の有利となる環境条件を定量的に明らかにした。 2.反射型表示技術の研究 印刷に近い表示質感とコントラストが期待される反射型表示方式として、ER流体を用いた表示方式について表示実験を行い、基本表示特性を確認した。 3.電子教科書等への応用と活用方法の検討 (1)電子教科書の検討:ゆとりと到達度と省資源の同時達成を可能とする電子教科書のあるべき姿についてのコンセプトに立ち返っての基本検討を進めた。 (2)電子新聞の検討:現在の紙面レイアウトにこだわらず現在の紙面内容を電子ペーハー上に最適展開する考え方に基づき新聞の電子化について検討し、電子ペーパーに求められる性能・機能の整理を進めた。 (3)予稿集への適用検討:紙版では重く、CD等を用いた電子版では会場で読みにくい学会予稿集に電子ペーパー用いることによるコンパクトで読みやすく省資源型の予稿実現をめざし、2010年11月実施予定の実証実験の準備を進めた。
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